豆知識
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春川のマッククス · 写真: Db9023 / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

春川のマッククス · 写真: Db9023 / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

韓国江原道

春川マッククス:そばの里・江原道の麺、汁ありか混ぜかは自分で決める

マッククスは、そばを冷たいキムチの汁やスープに入れて食べる江原道の郷土料理です。そばと江原道の縁、昭陽江ダム以降に春川の定番外食になった経緯、スープを自分で注ぐ江原道流の食べ方を紹介します。

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「さっと作ってさっと食べる」麺?

マッククスは、そば粉で打った麺をゆでて冷水で洗い、キムチの汁やスープに入れて食べるそば料理です。江原道、とくに春川の郷土料理とされています。具はキムチ、きゅうり、ゆで卵、刻み海苔、ゴマなどで、店によってはヤンニョム(辛いタレ)をのせて出します。 名前は「さっと作ってさっと食べる麺」、あるいは「ざっくり作った麺」という意味だと説明されます。高級料理ではなく、家で手軽に打ってすぐ食べた庶民の食べ物だったということです。そばの殻ごと挽いて色が黒っぽく、麺がぷつぷつ切れる素朴な味わいがマッククスの魅力とされます。

そばと江原道、そしてマッククスの由来

そばは冷涼でやせた土地でもよく育つ作物なので、山の多い江原道や北の咸鏡道・平安道でそば料理が発達しました。韓国では5世紀以前からそばが栽培されていたと推定されています。 マッククスの始まりについてはいくつかの説があります。文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の後に凶作が続き、国がそばの栽培を奨励したことで生まれたという説や、山で焼き畑をしていた人々が食べていたそばのすいとんが起源だという説です。「マッククス」という言葉が初めて確認できる出版物は1934年の新聞記事。もとは冬の夜食として食べていたもので、1970年代から季節を問わず食べるようになったといいます。

昭陽江ダムと京春線、春川の定番外食に

マッククスが春川を代表する料理になったのは、観光の影響が大きかったといいます。1973年に昭陽江多目的ダムが竣工すると、ダムと湖の周辺が観光地として整備され、京春線などの交通網を使ってソウルや首都圏から訪れる人が増えました。彼らが春川でこぞって食べたことで、マッククスは春川の代表的な外食メニューとして定着しました。 今も春川市内や昭陽江ダムへ向かう道沿い、市の郊外のあちこちにマッククス店がたくさんあります。江原道のほかの市や郡にも、それぞれ名の知れたマッククス店があります。春川では1996年から春川市と地元放送局がタッカルビ・マッククス祭りを開いてきました。

水マッククスと混ぜマッククス、江原道流の食べ方

ほかの地域では水マッククスと混ぜマッククスを別々に注文することが多いのですが、江原道では両者をあえて分けない店が多くあります。タレをのせたマッククスと冷たいスープが別々に出てきたら、スープを少しだけ注げば混ぜマッククス、たっぷり注げば水マッククスになります。最初はタレと麺を混ぜて数口食べ、あとからスープを注いで汁麺として楽しむ人も多いです。酢やからし、砂糖がテーブルにあれば好みで加えてみましょう。 そば粉だけで打つと麺が切れやすいため、小麦粉などを混ぜることが多く、そば粉と小麦粉を7対3ほどで混ぜるという説明もあります。そば粉の割合は店によって違うので、そばの香りを強く感じたいなら割合を尋ねてみるのも手です。

注文のコツとどこで食べるか

何人かで行くなら、チェンバン(お盆)マッククスがおすすめ。2〜3人前のマッククスを大きなお盆に盛り、野菜や肉などの具をたっぷりのせて混ぜて食べるメニューです。マッククス店ではポッサム風のゆで豚(スユク)やじゃがいものチヂミを出す店も多いので、麺だけでは物足りなければ一緒に頼んでみましょう。春川ではタッカルビの後にマッククスで口直しをする組み合わせも人気です。 春川市内ならどこでもマッククス店が見つかり、昭陽江ダム周辺や郊外の老舗を訪ねる人も多くいます。京春線の電車やITXを使えばソウルから日帰りしやすく、タッカルビとマッククスを一度に味わう春川グルメ旅として人気です。そばは秋に収穫されるので、新そばが出回る秋から冬に食べてみるのもいいでしょう。

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