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韓国の栗 · 写真: yihyejin / CC0 (Wikimedia Commons)

韓国の栗 · 写真: yihyejin / CC0 (Wikimedia Commons)

韓国忠清南道 · 公州

公州の栗:百済の古都が韓国の栗の6分の1を育てる理由

公州(コンジュ)は百済の遺跡と同じくらい栗で有名な町です。韓国の栗の15〜17%を生産する最大の産地・公州で、栗をどう収穫し、どう食べるのか、真冬の焼き栗祭りまで旅行者目線でまとめました。

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韓国でいちばん栗がとれる町

公州は475年から538年まで百済の都(熊津)だった町で、公山城や宋山里古墳群(現在の名称は武寧王陵と王陵園)などの遺跡が「百済歴史遺跡地区」としてユネスコ世界遺産に登録されています。ところが公州の人に地元の特産を尋ねると、まず返ってくるのは栗です。 公州は韓国最大の栗の産地です。2020年頃の記事では全国の栗生産量の15.2%、最近の記事では約17%とされ、数字は資料によって少しずつ違いますが、おおよそ韓国の栗の6分の1ほどが公州産ということになります。2,100余りの農家が栗を育て、その中心は市の北部にある正安面(チョンアンミョン)で、ここの栗は「正安栗」という名前で別に呼ばれることもあります。

木を揺らさず、落ちた栗だけを拾う

公州市は、公州の栗のおいしさの理由として、車嶺山脈と鶏龍山のふもとのきれいな空気・水・土、そして昼夜の大きな寒暖差を挙げています。寒暖差が大きいと糖度が上がり、香ばしさが増すという説明です。朝鮮時代には王に献上されるほど品質が認められていたと紹介しています。 収穫の仕方にも特徴があります。公州では木を揺すったり竿でたたいたりして無理に落とさず、熟して自然に落ちた栗だけを拾うことを原則に掲げています。十分に実った栗だけが集まるので、味がよく保存性も高いというのが公州市の説明です。秋になると正安面一帯の栗の木の下で、毎朝落ちた栗を拾う光景がよく見られ、栗拾い体験を開く農家もあります。

真冬の焼き栗祭り

栗の収穫は秋ですが、公州の栗の祭りはむしろ真冬に大人気です。「冬の公州焼き栗祭り」は錦江沿いの錦江新官公園で開かれ、2026年2月には第9回が5日間にわたって行われました。いちばん人気のプログラムは、大きな火鉢で栗を自分で焼いて食べる体験。寒い日に川風に吹かれながら手にする熱々の焼き栗が、この祭りの象徴です。 同じ期間には全国の栗関連企業が参加する「大韓民国栗産業博覧会」も開かれ、栗を使ったパンや餅、加工食品を一度に見ることができます。公州市はこの博覧会を2028年に国際行事へ育てる計画を進めています。日程とプログラムは毎年変わるので、訪れる前に公州市のウェブサイトで確認しましょう。

公州で栗を楽しむ方法

公州で栗をいちばん手軽に楽しむなら、やはり焼き栗とゆで栗(蒸し栗)です。殻ごと焼いた焼き栗は外が香ばしく中はほくほく。蒸し栗は半分に割って小さなスプーンでほじって食べるのが韓国式です。公州産の栗は甘みが濃く、何も加えなくても十分甘いと評判です。 公州には30か所ほどの栗の加工業者があり、栗マッコリから栗のパン、菓子、餅までさまざまな製品を作っています。公山城近くの市場や観光地の売店では公州の栗を使ったおやつが簡単に見つかるので、城壁をひと回りしたあとに寄ってみるとよいでしょう。百済の古墳と山城を巡り、栗のおやつで締めくくるのが公州旅行の定番コースといえます。

買って帰る前に知っておきたいこと

生の栗は秋の収穫期がいちばん新鮮ですが、公州市によると公州の栗は保存性がよいため一年中販売されています。地域の農協や栗の営農組合、栗の流通センターなどで2kg・4kg・8kg単位に包装して売っていることが多く、旅のお土産や贈り物にぴったりです。 公州市は栗を地域の特化産業として育ててきました。「公州栗特区」は全国175の地域特化発展特区の中で最優秀特区に選ばれ大統領賞を受けたと報じられ、公州の栗は2025年までに大韓民国代表ブランド大賞を5回受賞しています。秋に公州を訪れるなら正安面一帯の農家での栗拾い体験を、冬なら錦江沿いの焼き栗祭りをあわせて計画してみてください。ただし栗拾い体験は農家によって実施の有無や時期が異なるので、事前の確認が必要です。

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