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洪城・南塘港のトリガイ

洪城・南塘港のトリガイ

韓国忠清南道 · 洪城

洪城・南塘港のトリガイ:真冬の天水湾が育てるしゃぶしゃぶ貝

真冬の洪城(ホンソン)・南塘(ナムダン)港は、トリガイ(セジョゲ)を食べに来た人でにぎわいます。鳥のくちばしに似た身から名づけられたこの貝がなぜ天水湾の名物になったのか、旬としゃぶしゃぶの食べ方、祭りや周辺の見どころまでまとめました。

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鳥のくちばしに似た貝

セジョゲ(直訳すると「鳥貝」)は、殻を開けたときに現れる身の形が鳥のくちばしに似ていることからついた名前です。日本で寿司ネタに使われるトリガイの仲間で、日本の名前にも「鳥」が入っているのが面白いところです。身が大きく肉厚で、噛むほど甘みが出てくるのが特徴です。 トリガイは貴重な貝とされています。養殖ができないため全量を天然ものに頼り、年によって漁獲量が大きく変わるからです。そのため値段も年ごとにかなり変わります。栄養面では、ほかの貝類よりタウリンが多く、脂肪とカロリーは低い一方、たんぱく質や鉄分・亜鉛などのミネラルが豊富な食材として紹介されています。

天水湾と南塘港

トリガイの産地として有名な南塘港は、洪城郡西部面、天水湾の東岸にある小さな港です。天水湾は瑞山・洪城・保寧に囲まれた浅く穏やかな湾で、干潟と栄養分が豊かで貝が育ちやすい海です。2010年のソウル新聞は、瑞山AB地区の干拓事業以降、天水湾でトリガイが育つようになったと伝えており、干拓で変わった海の環境がトリガイに合っていたようです。 南塘港はもともと秋の大正エビ(テハ)でも知られた港で、秋はテハ、冬はトリガイを食べに来る人で一年中にぎわいます。港沿いには刺身店や貝料理店が並び、冬になるとどの店も水槽をトリガイでいっぱいにします。天水湾は冬の渡り鳥の飛来地としても有名なので、トリガイを食べに行く道すがら渡り鳥に出会えるかもしれません。

いつ行くべきか

トリガイは海風が冷たくなる12月からとれ始めます。多くの報道が共通して挙げるいちばんおいしい時期は、産卵を前に身が太る1〜3月で、とくに2〜3月は身がいちばんふっくらし、甘みのもとになるグリシンやアラニンといった成分が増えるといいます。ただし1〜2月がいちばんおいしく3月からは身が固くなるとする報道もあって資料によって少し違い、4月まで味わえるとするものもあります。 ですからトリガイの旅は真冬から早春にかけて計画するのがおすすめです。ただしトリガイは天然ものなので、年によって漁獲量と相場が大きく変わります。たくさんとれる年は比較的たっぷり楽しめますが、少ない年は値段が大きく上がったり、早めに終わったりすることもあります。出発前に南塘港の情報や地元の報道を一度確認しておくと、無駄足を減らせます。

トリガイしゃぶしゃぶの食べ方

南塘港でトリガイを食べる代表的な方法はしゃぶしゃぶです。野菜を入れて煮た澄んだスープに、下処理したトリガイの身を箸でつまんでさっとくぐらせ、色が変わったらすぐ引き上げて食べます。長く煮ると身が固くなり甘みが抜けるので、「さっと」が肝心です。そのままでも甘く、酢コチュジャンや醤油だれにつけてもおいしいです。 トリガイを食べ終えたら、貝の旨みが出たスープにカルグクス(韓国式うどん)やラーメンを入れて煮て食べるのが南塘港流の締めです。店によってはトリガイの刺身や焼き物、和え物を一緒に出すこともあります。値段はその年の相場で変わるので、注文前に人数に合った量と値段を先に聞いておくと安心です。

トリガイ祭りと周辺の見どころ

南塘港では毎年冬にトリガイ祭りが開かれ、2026年に23回目を迎えた地域を代表する祭りです。最近の祭りでは、ぼったくりを防ぐ定価制や衛生管理を掲げ、歌手の公演やのど自慢、トリガイの殻むき大会などのプログラムが行われました。祭りの期間中は駐車スペースを増やし、シャトルバスを運行することもあります。日程は毎年漁の状況に合わせて決まるので、洪城郡の発表を確認してください。 食事のあとは天水湾沿いのドライブを楽しみましょう。南塘港から車で10分ほどの宮里港は天水湾の海岸ドライブの出発点であり、夕日の名所としても知られています。高さ約65mの洪城スカイタワーに上れば、天水湾と西海岸を360度見渡せます。冬の西海の夕日とトリガイのひと鍋が、南塘港の旅の醍醐味です。

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