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聞慶オミジャ

聞慶オミジャ

韓国慶尚北道 · 聞慶

聞慶オミジャ:五つの味がする赤い実のふるさと

オミジャ(五味子)は、その名のとおり甘・酸・苦・塩・辛の五つの味がすると言われる赤い実。その最大の産地が慶尚北道の聞慶です。聞慶がオミジャの里になった経緯、オミジャシロップやオミジャ茶の楽しみ方、秋の祭りをまとめました。

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五つの味の実

オミジャ(五味子)は、つるにブドウの房のように実る小さな赤い実です。「五味」は五つの味という意味で、甘味・酸味・苦味・塩味・辛味が一粒に詰まっていると言われることから付いた名前です。実際に味わうと、まず酸味が来て、あとからいろいろな味が重なってくる独特の実です。 韓国ではオミジャを生で食べるより、砂糖に漬けたシロップ(チョン)や煮出したお茶で楽しみます。赤い色がきれいなので、ファチェ(伝統の冷たいフルーツポンチ)や飲み物に入れると色がとても映えます。そしてこのオミジャを一番多く育てているのが慶尚北道の聞慶。

山の野生オミジャから全国最大の産地へ

聞慶のオミジャ栽培の歴史は意外と短いのです。2018年のソウル新聞の報道によると、1996年に野生のオミジャを約1,800㎡の試験圃場に移植したのが本格的な栽培の始まりでした。聞慶のオミジャは、黄腸山と大美山一帯のオミジャを移し、標高300〜700mの準高冷地で環境に配慮した方法で育てていると紹介されています。 その後の成長は急速でした。2015年の慶北毎日の記事は、聞慶が全国のオミジャ生産量の約45%を占める最大の産地で、栽培面積は約1,000ha、年間生産量は約5,500トンだと伝えています。最近の記事は同じ45%を栽培面積基準で紹介しており、基準は資料によって異なります。いずれにせよ、韓国のオミジャのほぼ半分が聞慶産ということです。

地理的表示と「オミジャ特区」

聞慶は2006年6月に国から国内唯一の「聞慶オミジャ産業特区」に指定され、2009年1月には聞慶オミジャが地理的表示特産物に登録されました。名前の前に「聞慶」が付くこと自体が産地を保証する表示になったわけです。 聞慶は、オミジャを実のまま売るだけでなく、加工で付加価値を高めた例としてもよく紹介されます。2018年の報道は、一時的な流行で消えた他の作物と違い、農業の6次産業化の成功モデルだと評価しました。シロップや飲料などの食品はもちろん、化粧品や医薬品の分野にも広げているそうです。2015年の記事によると、農家所得と加工品販売を合わせた総所得は1千億ウォンを超えました。

オミジャシロップとオミジャ茶の楽しみ方

オミジャの最も一般的な楽しみ方はオミジャチョン(シロップ)です。生のオミジャを砂糖に漬けて熟成させた赤いシロップを水で割れば、甘酸っぱいオミジャ茶になります。地元紙は、オミジャ茶を冷たくても温かくても四季を通じて楽しめる飲み物と紹介しています。夏は氷を入れて冷たく、冬はお湯で割って飲めばいいのです。 赤いオミジャ液に梨や果物を浮かべたオミジャファチェは色が美しく、おもてなしの席にもよく出ます。聞慶市内のカフェやサービスエリア、特産品売り場では、オミジャドリンクやシロップ、乾燥オミジャなどが簡単に見つかります。初めて飲むなら酸味が思ったより強いので、濃さを少しずつ調整してみてください。聞慶セジェ(鳥嶺)を歩いた後に冷たいオミジャ茶を一杯添えれば、聞慶らしい旅の完成です。

いつ行く?9月の聞慶オミジャ祭り

オミジャが赤く熟す晩夏から初秋が、聞慶を訪れるのにいい時期です。聞慶オミジャ祭りは東魯面で開かれ、2025年は9月19日から21日まで東魯面錦川(クムチョン)河川敷一帯で無料で開かれたと報じられました。2026年には9月18日から20日まで同じ場所で第22回が開かれた、歴史ある地域の祭りです。 目玉はオミジャシロップを自分で漬ける体験で、採れたてのオミジャを買って家でシロップを作ろうと訪れる人も多くいます。2026年の祭りを前に、初の「聞慶オミジャ品評会」を開くとの知らせも伝えられました。会場周辺の山道には、つるごとに赤い実がなるオミジャ畑が広がり、写真撮影にもぴったりです。日程は毎年変わるので、出発前に聞慶市の案内を確認してください。

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