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安城の市場クッパ

安城の市場クッパ

韓国京畿道 · 安城

安城の市場クッパ:三南の物産が集まった大市場と牛市場が残した一杯

安城の市は朝鮮時代に全国有数の大市場で、大きな牛市場のおかげで牛肉のクッパが発達しました。唐辛子粉を溶いてピリッと煮る市場クッパの由来、トリョム、市の日に合わせて食べるコツをまとめました。

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朝鮮三大市場に数えられた安城の市

安城は朝鮮時代、指折りの市場町でした。忠清・全羅・慶尚の三南地方から漢陽(今のソウル)へ上る道筋にあたり、三南の物産と人が集まりました。そのため安城の市は「朝鮮三大市場」と呼ばれましたが、並べられるのは大邱・全州とする資料もあれば漢陽・開城とする資料もあり、組み合わせは資料によって異なります。 朴趾源の小説『許生伝』で、主人公の許生が漢陽に入る品物を買い占めて値をつり上げた舞台も安城の市です。品物の豊富さで知られ、とくに真鍮器(ユギ)が多く作られたことが市が栄えた理由のひとつに挙げられます。

牛市場が大きければクッパが繁盛する

安城クッパのルーツは牛市場にあります。京畿道のウェブマガジンは、安城は農業の規模が大きく牛が多く必要だったため牛市場も大きかったと説明しています。牛市場が大きければ近くに屠畜場ができ、骨や内臓といった副産物が豊富になるので、クッパ商売が繁盛するのは当然でした。 クッパはもともと市の日に売る料理でした。1920年頃に安城の市場の露店で釜をかけてクッパを売り始め、100年以上代々続いているクッパ店の話が代表的で、市の立たない日には肉や副産物をたらいに入れて頭に載せ、遠くまで売り歩いたと伝わります。その日に屠った牛の部位や量が日によって違い、メニューも少しずつ変わったといいますから、市場クッパはまさに市とともに息づいていた料理でした。

市場クッパとはどんなクッパか

市場クッパは市場クッパ(シジャンクッパ)、牛肉クッパとも呼ばれ、牛肉と副産物でとったスープに唐辛子粉を溶いて、すっきりピリ辛に煮た牛肉スープにご飯を入れた料理です。長ねぎなどをたっぷり入れ、澄んだコムタンと違って赤いスープが特徴です。 安城の老舗クッパ店では、牛のさまざまな部位を入れて煮たスープを総称して「ウタン(牛湯)」と呼ぶこともあります。ソルロンタンやカルビタンもあわせて出し、大釜で長時間スープを煮出す店もあり、同じ「安城クッパ」でもピリ辛の市場クッパから白濁スープまで選べます。

トリョム、市場のクッパ店の技

老舗の市場クッパ店を理解する鍵は「トリョム」です。ご飯を盛ったトゥッペギ(土鍋)に熱いスープを何度もかけては戻してご飯を温める方法で、冷やご飯の一粒一粒にスープが染みて味がなじみ、温度もちょうど食べやすくなるので、忙しい市場の商人がすぐに食べられました。 今はご飯とスープを別々に出す「タロクッパ」も置く店が多いので、選べるなら好みで決めましょう。昔のクッパ店では、スープだけをいくら分か買って帰る客や、ご飯を持参してスープだけ頼む客もいて、唐辛子粉やねぎ、にんにくを多めに入れる人と抜く人を覚えて出し分けていたそうです。辛さは注文時に伝えれば調整してくれる店が多いです。

市の日に合わせて安城で食べる

今の安城の市は、末尾が2と7の日(2・7・12・17・22・27日)に立つ五日市です。安城中央市場の周辺から市外バスターミナル裏の大通りまで露店が並ぶので、市をぶらついてから市場周辺のクッパ店で一杯、というのが自然なコースです。京釜線の鉄道が平沢側に敷かれてから安城の市はかつての勢いを失いましたが、市の日のにぎわいは健在です。 安城市内には市場一帯に老舗のクッパ店やソルロンタン店がいくつもあり、市の日でなくても市場クッパを味わえます。安城は真鍮器の産地でもあり、市内の鍮器関連の展示施設をあわせて回れば、「アンソンマッチュム(安城あつらえ=ぴったり)」という言葉が生まれた町の雰囲気がより感じられます。クッパにはカクテギとキムチが基本で付いてきます。

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