
大阜島のアサリカルグクス
大阜島のアサリカルグクス:干潟の島がふるまう、すっきり一杯
安山の大阜島は、一日二回潮が引くと広い干潟が現れる島で、その干潟のアサリで煮たカルグクスが島の名物です。アサリカルグクス通りが生まれた背景、おいしい食べ方、旬と旅のコツをまとめました。
干潟の島・大阜島とアサリ
大阜島は京畿道安山市に属する島で、京畿道のウェブマガジンは汝矣島の約14倍もある大きな島だと紹介しています。一日二回潮が引くと島の周りに広い干潟が現れ、この干潟こそがアサリのすみかです。 アサリは京畿道の干潟を代表する貝で、京畿の干潟で獲れる貝類の生産量の約44%を占めるといいます。砂と泥の混じった干潟にすみ、朝鮮後期の丁若銓の『茲山魚譜』にも「浅蛤(チョナプ)」の名で、身が多く味が良いと記されています。2002年の京郷新聞の記事は、大阜島一帯の肥えた干潟で良質なアサリがたくさん獲れるため大阜島がアサリカルグクスの元祖格とされると伝え、始華防潮堤ができる前から大阜島や烏耳島の周辺にアサリの漁場が多かったと説明しています。
防潮堤が開いたカルグクス通り
大阜島がアサリカルグクスで名を上げたのは、道が開けたことが大きかったのです。2002年の京郷新聞の報道によると、1988年に大阜島が華城側の陸地とつながり、1994年に始華防潮堤ができると、車で島を訪れる旅行者が大きく増え、それに合わせてカルグクスの店も次々に増えました。 始華防潮堤を渡って島に入るパンアモリ一帯からカルグクス店が軒を連ねているという描写が、当時の記事にもすでに出てきます。安くてスープがあっさりしたアサリカルグクスは、海を見に来た家族連れの一食にぴったりで、ソウル各地で売られるアサリカルグクスの元祖格とまで言われるようになりました。
一杯の中身:アサリのスープとカルグクス
アサリカルグクスは、アサリを入れて煮たスープに手切り風のカルグクス(包丁切り麺)を入れ、ズッキーニやにんじん、緑豆もやしなどの野菜を加えて煮る料理です。海の幸の味を生かすため味付けを濃くしないので、スープがすっきりして爽やかなのが特徴。肉のだしを使うカルグクスと違い、貝から出た塩気のある海の味が主役です。 大阜島では大きな器にアサリをたっぷり入れて出す店が多くあります。アサリ以外の貝や海産物を加えた「ヘムルカルグクス」を出す店もあるので、アサリだけのものか確認して選びましょう。アサリは鉄分やビタミンB群が豊富とされ、潮風に吹かれた後にしっかり食べたい一杯です。
おいしい食べ方
まずスープをひと口すくって、アサリから出たすっきりした味を確かめ、アサリの身を外して麺と一緒に食べると食感が引き立ちます。殻は別にまとめておくと食べやすいです。カルグクスにはたいてい、シャキッとした白菜キムチとカクテギが付いてきて、あっさりしたスープに添えると旨みが増します。 スープの味を損なわないよう最初はそのまま味わい、辛いのが好きならキムチをたっぷり添えるか、辛いタレがあるか聞いてみましょう。大人数なら人数分頼む前に量を確認するのもコツ。大阜島のカルグクス店は量をたっぷり出す店が多いからです。アサリは生ではなくしっかり煮て食べる料理なので、生の海産物が苦手な旅行者でも気軽に楽しめます。
旬と旅のコツ
アサリカルグクスは一年中食べられますが、京畿道のウェブマガジンによると、アサリは春になると干潟で活発に動き、初夏の産卵期を前に身がしっかり詰まってきます。春に行けばいちばんふっくらしたアサリに出会えます。 カルグクスの店は、始華防潮堤を渡って島に入るパンアモリ一帯をはじめ、島のあちこちに点在しています。週末は防潮堤の道路や島内の道が混むので、早めに動くのが得策です。大阜島は西の海に面していて夕暮れの景色が美しく、夕日の時間に合わせて海の見える席でカルグクスを食べるよう勧める記事もあります。干潟体験をするなら潮の時刻を事前に確認し、体験場の案内に従って決められた場所でだけ入りましょう。