歴史
ムール貝をたっぷりのせたチャンポン · 写真: Mobius6 / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

ムール貝をたっぷりのせたチャンポン · 写真: Mobius6 / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

韓国全羅北道 · 群山

群山のチャンポン:開港都市の華僑の中華料理店、文化財になった食堂、チャンポン通り

群山はムール貝やアサリがたっぷり入ったピリ辛のチャンポンで知られる町です。1899年の開港後に根づいた華僑の中華料理店の歴史、国家登録文化財になった食堂、チャンポン特化通りと秋の祭りまでまとめました。

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開港都市・群山と華僑

チャンポンは韓国式の中華料理で、海鮮と野菜を炒めて唐辛子粉を加えた赤く辛いスープに麺を入れたものです。ジャージャー麺と並ぶ韓国の中華料理店の二大メニューです。 群山がチャンポンで知られる背景には港の歴史があります。1882年の壬午軍乱の後、朝鮮と清が結んだ朝清商民水陸貿易章程をきっかけに中国人が朝鮮に入り商売を始めました。沃溝郡の小さな浦だった群山は、1899年5月1日の開港で大きな港町になります。この頃から華僑が定着して中華料理店を開き、多いときには群山の華僑の店が60軒を超えたといいます。今営業しているのは10軒ほどとされています。

国家登録文化財になった中華料理店

群山の華僑の中華料理店の歴史を象徴する店があります。1952年に開業し、華僑の2代目が受け継いで営む、群山で最も古い中華料理店とされる店で、2018年に国家登録文化財第723号に指定されました。建物の外観よりも内部の独特な空間構成が保存価値を認められたという点が興味深いところです。映画のロケ地としても知られています。 食堂の建物が文化財になったのは、群山という町の性格とも重なります。群山の旧市街には開港期や日本統治時代の建物が多く残り、近代文化都市と呼ばれていて、華僑の中華料理店もその近代の路地の風景の一部です。ただし営業中の店なので、見て回るときは食事中の客の迷惑にならないよう気をつけましょう。

群山のチャンポンはどんな味?

群山チャンポンの正確な由来はわかっておらず、華僑の中華料理店を通じて定着した可能性が高いと推測されているだけです。そのため「群山式チャンポン」という決まったレシピがあるわけではありません。 ただ共通点はあります。黄海に面した港町らしく、ムール貝やアサリなどの海鮮を惜しみなく入れ、スープはピリッと濃いという評判が多いのです。店ごとにレシピが違い、海鮮だけですっきり仕上げる店もあれば、牛骨スープに強火で炒めた香ばしさを加える店もあります。群山にはジャージャー麺のあんをスープのようにたっぷり仕立てた「ムルチャジャン」を出す中華料理店もあるので、チャンポンと一緒に味わうのも手です。

近代の路地のそばのチャンポン特化通り

群山市は、華僑の中華料理店が集まっていた旧市街・薔薇洞(チャンミドン)の東令通りと薔薇通り一帯をチャンポン特化通りに指定しました。2018年に農林畜産食品部の公募事業に選ばれて進められ、整備時期を2019年とする資料もあります。この通りにはもともと中華料理店が多く、老舗に新しいチャンポン店やカフェ、軽食店も加わっています。 通りは旧群山税関など近代建築が並ぶ近代文化歴史通りとすぐにつながっているので、歩いて一緒に回るのに便利です。午前中に近代の路地を歩き、昼にチャンポンを食べるルートが無難です。人気店は昼時に行列が長くなるので、少し早めに行くか時間をずらすのがおすすめです。

秋のチャンポン祭り

群山はチャンポンを町の食の観光の柱に育てています。秋にはチャンポン特化通りの近くで群山チャンポンフェスティバルが開かれ、2026年は10月9日から11日まで薔薇洞一帯で開催されました。地元の華僑の中華料理店やシェフが参加した約20のブースでチャンポンとジャージャー麺をハーフサイズで販売し、いくつもの店の味を少しずつ食べ比べることができました。 祭りの時期でなくても楽しみ方は同じです。一杯の量が多い店が多いので、何人かで行くならチャンポン、ジャージャー麺、酢豚をシェアするのがおすすめです。辛さを調整してくれる店もあるので、辛いものが苦手なら注文時に聞いてみましょう。貝が多いので、殻入れの器を別に出してくれる店もよくあります。

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