豆知識
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肝を入れて緑がかったアワビ粥 · 写真: bryan... / CC BY-SA 2.0 (Wikimedia Commons)

肝を入れて緑がかったアワビ粥 · 写真: bryan... / CC BY-SA 2.0 (Wikimedia Commons)

韓国全羅南道 · 莞島

莞島のアワビ:韓国産の4分の3を育てる島での食べ方

韓国で食べられるアワビの多くは全羅南道の莞島(ワンド)産です。ワカメと昆布を食べて育つ莞島のアワビがどうして国内最大の産地になったのか、刺身・粥・焼きのおいしい食べ方と大きさの選び方までまとめました。

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韓国アワビのふるさと、莞島

アワビは昔から高価な海の幸とされてきましたが、今の韓国で比較的気軽に味わえるようになったのは、全羅南道・莞島(ワンド)の存在が大きいといえます。莞島は全国のアワビ生産量の約74%を占める最大の産地で、2026年の報道によると、莞島の生産量は2024年の2万3317トンから2025年には2万7177トンに増え、2026年は3万トンを超えると見込まれていました。 莞島の沖に出ると、海の上に四角い区画がどこまでも続く生け簀の養殖場が見られ、その多くがアワビの生け簀です。韓国のアワビの大半はこうして育てられる養殖物で、その中心が莞島です。そのため韓国では「莞島アワビ」が産地名であると同時に、品質を示す言葉のように使われています。

ワカメと昆布を食べて育つアワビ

アワビは海藻を食べて育ちます。莞島が最大の産地になった背景として、莞島のアワビ生産者たちはきれいな海とともに、アワビのえさになるワカメと昆布を自ら育てる養殖技術を挙げます。莞島の海はワカメと昆布が豊富で、えさを別に買い入れなくてもよいという説明もあります。莞島の島のひとつ金日島(クミルド)は、国内の昆布生産の大きな部分を担う所として紹介されています。 アワビは成長の早い生き物ではありません。1990年代末に莞島でアワビ養殖を始めたある漁業者は、試行錯誤の末に4年かかっていた養殖期間を2〜3年に縮めたといいます。それだけ時間と手間のかかる食べ物です。海藻を食べて育ったアワビは肝まで食べられ、身はしこしこしながら生臭さが少ないと評判です。

刺身、粥、焼き:アワビの三つの食べ方

産地でまず勧められるのはアワビの刺身(チョンボクフェ)です。生きたアワビを殻から外して薄く切り、こりこりした歯ごたえと磯の香りをそのまま味わえます。チョジャン(酢コチュジャン)やごま油と塩のタレにつけて食べます。 アワビ粥(チョンボクチュク)は韓国人にとって最もなじみ深いアワビ料理です。アワビの身を細かく切ってごま油で炒め、水に浸した米を加えて煮込みます。肝も一緒に入れると粥が緑がかった色になり、味がぐっと濃くなります。胃にやさしく、朝食にもぴったりです。バターで焼くアワビのバター焼き、醤油ダレで蒸し煮にするアワビの蒸し物も人気です。莞島郡は地元の食堂と組んで、アワビ入り豚肉炒め、アワビと干しスケトウダラの酔い覚ましスープ、アワビ丼といった新しいアワビ料理も打ち出してきました。

大きさの見方と最近の値段事情

アワビは、ふつう1kgに何個入るかで大きさを表します。同じ1kgでも個数が少ないほど1個が大きく、値段も高くなります。市場や産地直売所で「〇尾(ミ)」と書かれている表示がまさにこの個数なので、刺身用に大ぶりのものがほしいか、粥や蒸し物に入れる小ぶりのものがほしいかで選びましょう。 最近は生産が大きく増えて消費が追いつかず、産地価格がかなり下がっています。2026年の報道によると、1kgに20個入るサイズを基準とした産地価格は2022年の2万6000ウォンから2026年7月には1万3000ウォンと半分ほどになり、政府と莞島郡は生け簀を減らし消費を増やす対策を進めています。旅行者にとっては、産地で良いアワビを比較的気軽に味わえる時期といえます。

どこで味わうか

莞島邑の莞島港の周辺には水産市場や刺身店、アワビ料理の専門店が集まっていて、アワビの刺身やアワビ粥を手軽に味わえます。市場で活きアワビを選んで買い、近くの食堂でさばいてもらって食べたり、宅配で自宅に送ったりする旅行者も多くいます。朝にアワビ粥を一杯食べて一日を始め、島めぐりに出かけるのがよく合う過ごし方です。 春には莞島海辺公園一帯で「莞島張保皐(チャン・ボゴ)水産物祭り」が開かれます。2025年は5月3日から6日まで開かれ、アワビをはじめ莞島の水産物を味わい、買える場です。日程は毎年変わるので、莞島郡の案内で確認しましょう。莞島は橋で本土とつながっていて車で行けるので、海南・康津方面の南道旅行と組み合わせるのもおすすめです。

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