豆知識
1 / 2
採れたての松茸 · 写真: Stegano / Public domain (Wikimedia Commons)

採れたての松茸 · 写真: Stegano / Public domain (Wikimedia Commons)

韓国慶尚北道 · 奉化

奉化の松茸:太白山のふもとの松林が育てる秋のキノコと松茸祭り

慶尚北道の奉化は、太白山のふもとの松林で採れる松茸(ソンイ)で知られる町です。奉化の松茸が評価される理由と地理的表示、産地を守る松茸市場、秋の松茸祭り、そして奉化で開発されてきた松茸料理をまとめました。

6分で読める2

太白山のふもと、松林のキノコ

奉化は慶尚北道の北端、太白山のふもとに松林が広がる山あいの郡です。秋になるとこの松林から松茸が顔を出し、奉化の人々は松茸を町を代表する特産物として打ち出してきました。2011年の地元メディアは、盈徳・蔚珍・青松など慶尚北道の各地で松茸が採れるものの、やはり奉化の松茸が最高とされると伝えています。 松茸は生きた松の根と共生するキノコのため、まだ商業的な栽培はできず、市場に出る松茸はほぼすべて山で人が採ったものです。そのため年ごとの天候で採れる量も値段も大きく揺れ動き、松茸の季節になると奉化の町なかも山すその村もにぎわいます。

奉化の松茸が評価される理由

慶尚北道の北端にある奉化は、太白山のふもとに松林が広がる山あいの町です。2011年の地元メディアによると、奉化の松茸の発生面積は約1,930ha、年間生産量は80トンほどで、韓国全体の約15%を占めると報じられたことがあります。生産量は年によって大きく変わり、2025年には珍しく松茸がたくさん採れて豊作だというニュースも伝えられました。 奉化の松茸は太白山のふもとの真砂土(粗い砂まじりの花崗岩の風化土)で育つため、他の地域の松茸より水分が少なく香りがよいと紹介されています。山林庁の地理的表示林産物(第10号)にも登録されています。奉化郡は「千年の松の香りを宿した奉化松茸」という言葉でこの松茸をPRしています。

松茸市場と産地を守る取り組み

松茸の季節の奉化では、松茸を売り買いする市場が活気づきます。2025年の地元メディアは、奉化で60以上の松茸販売業者が営業していると伝えています。松茸は形によって値段が大きく変わり、かさが開いておらず、軸がまっすぐで太いほど高く取引されます。 名の知れた産地ほど、他の地域の松茸が混ざって売られるのを防ぐことが大切です。奉化郡は2025年の松茸祭りの期間中、会場内の林産物販売業者を対象に原産地表示を重点的に点検しました。買うときは原産地表示を確かめ、気になることは販売業者に直接聞いてみましょう。

秋の奉化松茸祭り

奉化では松茸の季節に合わせて、毎年奉化松茸祭りが開かれます。2025年の第29回は10月16日から19日までの4日間、奉化邑の乃城川一帯で清涼文化祭と同時に開催され、地元メディアは来場者が約10万人だったと伝えています。松茸の販売所は初日から売り切れが続き、5,000ウォンの松茸ラーメンを味わおうとする行列も長く伸びたそうです。 以前の祭りでは、松茸山に登って松茸が育つ様子を観察し、実際に採ってみる事前予約制の体験も行われ、採った松茸は共販価格で買うことができました。プログラムや体験の運営は年によって変わるので、訪問前に奉化郡の案内を確認するとよいでしょう。会場では松茸と一緒に、奉化の韓薬牛(漢方飼料で育てた牛)も味わえます。

奉化で味わう松茸料理

松茸は香りが命なので、味付けを強くしないのが基本です。最も一般的なのは、繊維に沿って裂くか薄く切って軽く焼いたソンイクイ(松茸焼き)を、ごま油と塩につけて食べる方法です。石鍋で炊く松茸ご飯のソンイトルソッパプ、松茸鍋のソンイチョンゴル、松茸入りの牛肉クッパ、牛肉と一緒に焼く松茸料理なども、奉化の食堂のメニューとして紹介されてきました。 奉化郡は2011年ごろ、松茸ビビンバ、松茸マンドゥクッ(餃子スープ)、松茸ムクパプ(どんぐりゼリーご飯)、松茸トッカルビ(ハンバーグ風の焼き肉)など、松茸を使った郷土料理を新たに開発してPRしたこともあります。シーズン中は町なかや祭り会場の周辺で松茸料理を出す店が増えるので、初めてなら軽く焼いた松茸で香りを楽しんでから、松茸ご飯やクッパに進んでみてください。

#奉化松茸#ソンイ#松茸#奉化#奉化松茸祭り
奉化の松茸:太白山のふもとの松林が育てる秋のキノコと松茸祭り | TastyLog