豆知識
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長水の韓牛とりんご · 写真: lazy fri13th / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

長水の韓牛とりんご · 写真: lazy fri13th / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

韓国全羅北道 · 長水

長水の韓牛とりんご:平均標高500mの高原が育てる紅露りんごと韓牛

全羅北道東部の山あいにある長水郡は、平均標高500mを超える高原の町。大きな寒暖差が育てる歯ごたえのある紅露(ホンロ)りんごと、粗飼料で育てる長水韓牛が、この土地の二つの顔です。りんごの木のオーナー制度、韓牛の話、秋の祭り、旬の味わい方までまとめました。

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平均標高500m、山がほとんどの高原の郡

全羅北道東部の山あいにある長水郡は、郡の面積の約78%が山で、平均標高500mを超える高原地帯と紹介されています。そのため夏でも比較的涼しく湿度が低く、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。2013年のソウル新聞の旅行記事では、地元のガイドが「観測以来、長水で熱帯夜が記録されたことはない」と話していました。 この大きな寒暖差こそが長水の農産物の秘訣とされます。昼に光合成でつくられた糖分が涼しい夜にあまり消費されず、果物は締まって甘くなり、飼料作物もよく育つという説明です。長水はりんご、韓牛、五味子、トマトなど赤い食べ物をまとめて「レッドフード」としてPRしていて、その中でも一番の看板がりんごと韓牛です。

紅露の里:秋夕のころが一番おいしいりんご

長水りんごの代表品種は「紅露(ホンロ)」です。2024年の報道によると、長水郡は紅露の栽培面積が約500haと全国で最も広いのだそうです。紅露は早生と中生の間の品種で、例年なら秋夕(チュソク、旧盆)のころが収穫の適期。贈答用りんごとして人気があり、寒暖差のおかげで果肉が締まってシャキッとしていると評判です。 長水は最初からりんごの産地として有名だったわけではありません。1999年のソウル新聞の記事によると、当時の長水のりんご栽培面積は375haで全国の1%余り。郡は1996年から長水邑開亭里一帯にりんご試験圃場を整備し、品質向上に乗り出しました。その後、紅露を中心に産地を育て、今の評判を得たのです。ただし紅露は日持ちがあまりしないので、旬の9月前後に買って食べるのが一番です。

都会の人がオーナーのりんごの木

長水りんごには面白い仕組みがありました。2010年の京郷新聞の記事によると、長水郡は都市の人にりんごの木を1本ずつ分譲していました。1本10万ウォンを払うと1年間「自分の木」になり、管理は郡と農家が担うというものです。2003年から2009年までに2万1千本以上が分譲され、品種は紅露をはじめさまざまだったそうです。 オーナーは花が咲き実がなるまでを見守り、秋の収穫期に果樹園を訪れて自分でりんごをもぎます。2013年のソウル新聞は、9〜10月の収穫期にはりんご狩りに訪れる人が数千人にのぼると伝えています。運営方法や料金は年によって変わることがあるので、興味があれば長水郡の最新の案内を確認してください。りんご園の体験は、長水の旅を思い出深いものにしてくれる方法の一つです。

長水韓牛:高原の草で育つ牛

長水のもう一つの自慢が韓牛です。報道によると、長水韓牛は標高400m以上の高原で育てた粗飼料(牧草)を食べて育ちます。飼料作物の種子を地元で生産し、牧草を自給していることも特徴として紹介されています。2013年の記事には、長水で飼われている韓牛が3万2千頭を超え、郡の人口より多いという話も出てきます。 ブランド管理も厳しめです。2022年の全北日報によると、自家生産の混合飼料(TMR)で平均30か月育てた、等級1+以上の去勢牛だけが「長水韓牛」を名乗れます。2024年には、温室効果ガスの削減を目指す「低炭素長水韓牛産業化ベルト」が全羅北道の農生命産業先導地区に選ばれました。高原のきれいな環境をそのままブランドにしてきたわけです。

秋の祭りと味わうコツ

りんごと韓牛を一度に楽しむなら、9月ごろ長水邑で開かれる「長水韓牛とりんご祭り」がおすすめです。2007年に始まり、2026年9月に第20回を迎えました(2024年だけは「レッドフード・フェスティバル」の名で開催)。義巌公園一帯を中心に、韓牛や特産品の販売、「りんご釣り」などのりんご体験、料理プログラムなどが続いてきました。日程は毎年変わるので、出発前に確認してください。 韓牛は、長水邑の精肉食堂で肉を選んで焼いて食べるスタイルが一般的です。高原で育った牛は肉汁が多く柔らかいと評判なので、初めてならロースやヒレを塩だけで軽く味わうのがおすすめ。デザートには旬の紅露りんごを一個どうぞ。会場の近くには、文禄・慶長の役の義妓・論介をしのぶ義巌湖と祠堂があり、長渓面・注村マウルには論介の生家もあるので、あわせて巡るのにぴったりです。

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