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小樽のぱんじゅう

小樽のぱんじゅう

日本小樽

小樽のぱんじゅう:パンのように焼くまんじゅう、港で働く人たちに愛された小樽のおやつ

ぱんじゅうは、半球形の型に生地とあんを入れて焼き上げる小さなお菓子です。小樽では、港や鉄道で働く人たちのおやつとして親しまれてきました。名前の由来と小樽のぱんじゅうの特徴、買って食べるコツをまとめました。

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ぱんじゅうとはどんなお菓子か

ぱんじゅうは、今川焼き(大判焼き)から派生した、あん入りの焼き菓子・郷土菓子です。たこ焼きより大きめの半球状のくぼみがある鉄板に生地を流し込み、あんを入れて焼き上げますが、たこ焼きのように串で返さないのが特徴です。 そのため焼き上がりは半球形や釣鐘形になります。手のひらにおさまる大きさなので一つずつ買って歩きながら食べやすく、焼きたては表面が温かく香ばしい味わいです。ぱんじゅうは小樽だけでなく、三重県伊勢市、栃木県足利市、富山県滑川市でも銘菓として知られ、土地ごとに形や食感が少しずつ違います。

名前の由来:パンのようなまんじゅう

ぱんじゅうという名前には二つの説が伝わっています。一つは、まんじゅうはふつう蒸すけれど、これはパンのように焼いたまんじゅうなので「ぱんじゅう」と呼んだという説、もう一つはパンとまんじゅうを合わせた名前だという説です。どちらにしても「パンのように焼いたあんこ菓子」という意味が込められています。 ルーツにも諸説あります。2026年の共同通信の記事は、北海道の菓子に詳しい研究家の話として、1901年に東京・神保町で創業し後に三重県伊勢に移った店が支店を広げて売ったという説と、大正期に東京・銀座でパン屋を営んでいた人物が地方に広めたという説を紹介しています。本来の形が何だったのかも謎が多いそうです。

港の労働者を支えた小樽のぱんじゅう

共同通信の記事によると、ぱんじゅうは小樽で港湾や鉄道で働く肉体労働者を支えた名物でした。たこ焼きより一回り大きい半球状の薄皮にあんをたっぷり詰めた形で、港と商業でにぎわった時代の小樽で、温かくお腹を満たしてくれる庶民のおやつだったわけです。 ただ同じ記事は、その味が小樽から姿を消しつつあると伝えています。かつて何軒もあったぱんじゅうの店も減りましたが、今も小樽駅周辺の商店街を中心に焼き続ける店があり、小樽市や観光協会などでつくる小樽物産展にもぱんじゅうが出品されてきました。残る店を訪ねること自体が、この街の昔の姿に出会うことでもあります。

店ごとに違う形と食感

同じ小樽のぱんじゅうでも、店ごとに個性はかなり違います。生地を薄くして表面をカリカリに焼き上げる店もあれば、昔ながらの半球状に焼いてもちもちの食感を生かす店もあります。型も店によって違い、丸い半球形に仕上がる店もあれば、たこ焼きの鉄板に似た型で焼いて釣鐘形になる店もあります。 中身は基本的にあんこで、店によってはつぶあんやほかの餡を選べるところもあります。小さなお菓子ですが、皮の厚さ、焼き加減、餡の甘さが少しずつ違うので、何軒か回って食べ比べる人もいます。焼きたてのぱんじゅうは外がカリッとして中の餡が熱いので、最初の一口はそっとかじるのがおすすめです。

買って食べるコツ

ぱんじゅうは店先の売り場で一つずつ、または数個まとめて売られていることが多いです。小樽駅から歩いて行ける商店街一帯に店があるので、運河や堺町通りを見に行く途中に立ち寄るのにぴったりです。値段も手ごろなので、いくつかの味を少しずつ買って食べ比べるのにも向いています。 ぱんじゅうは焼きたてがいちばんおいしいお菓子です。カリッとした皮は時間がたつとしんなりしやすいので、お土産に買うときは保存方法や温め直し方を店で聞いてみましょう。営業時間が短かったり曜日によって休んだりする小さな店もあり、売り切れると早じまいすることもあるので、ぜひ食べたいなら事前に確認して早めの時間に行くと安心です。小樽の冷たい海風の中、温かいぱんじゅうを手に歩くのも、この街らしい体験です。

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