歴史
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断面にこしあんが見えるもみじ饅頭 · 写真: Ocdp / CC0 (Wikimedia Commons)

断面にこしあんが見えるもみじ饅頭 · 写真: Ocdp / CC0 (Wikimedia Commons)

日本広島

もみじ饅頭:宮島・紅葉谷で生まれた広島みやげの定番

もみじの葉の形のカステラ生地にあんを包んだもみじ饅頭は、広島みやげといえば真っ先に名前が挙がるお菓子です。1906年に宮島で生まれた由来と多彩な味、焼きたての楽しみ方をまとめました。

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広島みやげの代名詞

もみじ饅頭は紅葉の形に焼いたお菓子で、日本三景の一つ・厳島(宮島)の名物です。今では宮島にとどまらず広島県を代表するお土産として全国に知られています。日本語版ウィキペディアによると、2009年のある新聞社の会員アンケート「日本一のまんじゅうは?」で全国1位となり、各種のお土産ランキングでも常に上位に入っています。 もみじは広島と縁の深い木です。広島県は1966年にもみじを県の木に定め、県の資料でももみじを県花・県木として紹介しています。宮島も秋の紅葉で名高い島なので、もみじの形のお菓子はこの土地の象徴をそのまま形にしたものと言えます。厳島神社へ続く商店街にはもみじ饅頭を焼く店が軒を連ね、島の風景の一部になっています。

1906年、紅葉谷の旅館の頼みから

もみじ饅頭は1906年(明治39年)に宮島で生まれたというのが定説です。名前は島内の紅葉の名所「紅葉谷」にちなみます。日本語版ウィキペディアによると、紅葉谷には1854年創業の老舗旅館があり、皇族や政治家、文人など多くの要人が泊まっていました。その旅館の女将が「紅葉谷の名にふさわしい、大切なお客様への手土産になる菓子を作れないか」と、旅館に菓子を納めていた島の和菓子職人に依頼し、職人が試行錯誤の末に「紅葉形焼饅頭」を完成させたといいます。 一方、明治時代にこの旅館をひいきにした初代総理大臣・伊藤博文が、茶屋の娘の手を見て「もみじのようなかわいらしい手、焼いて食べたらおいしかろう」と戯れたのがきっかけという話も広く伝わります。ただしウィキペディアは、この話を裏付ける公式な記録はない逸話としています。由来には諸説ありますが、明治後期の紅葉谷が舞台である点は共通しています。

どの店でも作れる名前になった理由

もみじ饅頭は、小麦粉・卵・砂糖・はちみつで作ったカステラ状の生地であんを包み、もみじの型で焼き上げます。基本はこしあんで、製法はどの店でもほぼ同じです。ウィキペディアによると、考案した職人が名前や製法を独占しなかったため、今では大手菓子メーカーから宮島の小さな店、流通企業のプライベートブランドまで、同じ「もみじ饅頭」の名で売られています。 1960年代までは一つずつ手で焼き型を押さえて焼いていましたが、広島市内の業者が焼き型を次々に回転させて焼く機械を開発し、どの店でも一定の品質で作れるようになりました。宮島の店先で生地が流し込まれ、あんがのせられ、型が閉じていく機械の動きを眺めるのも島の楽しみです。今も職人が店頭で焼き型を手に焼く店が少し残り、手焼き体験ができる施設もあります。

あんからチーズ、揚げまで:広がる味

誕生当初はこしあんだけでしたが、今は種類がとても豊富です。ウィキペディアによると、粒あんは昭和初期に皇族が島を訪れた際に所望したのがきっかけで生まれ、白あん・抹茶あん・栗あんは戦後に登場しました。1984年のもみじ饅頭ブームでは最初の変わり種としてチーズとチョコレートが登場し、カスタードクリームが続きました。ふつう「チーズもみじ」「抹茶もみじ」のように「○○もみじ」と呼びます。 2000年代には生地や製法も変わりました。竹炭パウダーを入れた黒い生地、もち生地に続き、もみじ饅頭に衣をつけて油で揚げたおやつは宮島の食べ歩きおやつとして大人気に。外はさくっと中はしっとりで、串に刺して温かいうちに食べます。チーズやチョコ味は電子レンジで10〜20秒温めると中がとろけておいしいというコツもあります。

どこで買い、どう楽しむか

いちばん楽しいのはやはり宮島です。フェリー乗り場から厳島神社へ向かう表参道商店街一帯には、焼きたてのもみじ饅頭を1個から売る店が多く、温かいものを買って歩きながら食べられます。1個100〜150円ほどが目安とされ、いろいろな味を少しずつ選ぶのにぴったり。焼きたては生地がふんわりして香りがよく、箱入りとはまた違うおいしさです。 お土産なら、広島駅や宮島口駅、市内の百貨店でさまざまなメーカーの商品を選べます。同じ名前でもメーカーごとに生地やあんの味が少しずつ違うので、食べ比べるのも楽しいです。常温で2週間前後日持ちするものが多いですが、クリーム系は短い場合もあるので箱の期限を確認しましょう。緑茶やコーヒーによく合い、冷やして食べるのが好きという人もいます。

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もみじ饅頭:宮島・紅葉谷で生まれた広島みやげの定番 | TastyLog