歴史
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佐賀関の地元の祭りで出たアジ・サバの刺身定食(2004年) · 写真: Project Kei / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

佐賀関の地元の祭りで出たアジ・サバの刺身定食(2004年) · 写真: Project Kei / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

日本別府

関あじ・関さば:日本初の「ブランド魚」はなぜ特別なのか

別府から少し南、大分市佐賀関の沖で一本ずつ釣り上げるアジとサバ。1996年に水産品として初めて商標登録された関あじ・関さばが普通の魚と何が違うのか、どう味わえばよいのかをまとめました。

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関あじ・関さばとは

関あじ・関さばは、大分市の東端・佐賀関の沖でとれるアジとサバのうち、地元漁協の組合員が決められた方法で漁獲・出荷したものだけに付けられる名前です。「関」は佐賀関の「関」から来ています。 大分市報や特許庁の資料によると、関あじ・関さばは1996年に水産品として初めて商標登録され、「日本初のブランド魚」と呼ばれています。その後、地域団体商標にも登録され、決められた方法でとった魚でなければこの名前を名乗れなくなりました。今では佐賀関は「関あじ・関さばの町」として全国に知られています。

潮がつくる味:速吸瀬戸と「瀬付き魚」

佐賀関半島と愛媛県の佐田岬に挟まれた海は「速吸瀬戸」と呼ばれる豊予海峡です。太平洋と瀬戸内海の海流がぶつかり合うため潮の流れが速く、エサになる生物が豊富です。そのためここの魚はよく太り、速い潮で身が引き締まるといわれます。 通常アジやサバは群れで広い海を回遊する魚です。ところが関あじ・関さばの多くは、一つの瀬に居付く「瀬付き魚」だと大分市の市報は説明しています。理由ははっきりしていませんが、この海域は夏は他より冷たく冬は暖かく、一年を通じて水温の変化が少ないことが影響していると考えられています。

一本釣り・面買い・活けじめ

関あじ・関さばは網ではなく「一本釣り」でとります。たくさんの疑似餌が付いた「さがり」という仕掛けを下ろし、釣り糸がかかる指の感覚だけを頼りにアタリを待って釣り上げます。釣った魚は傷つけないよう網ですくい、船のいけすへ入れます。 漁協に渡すときも特別です。熟練の職員が船のいけすの魚を水面から見て重さを見極めて買い取る「面買い」を行います。秤にのせないので、魚が暴れて傷がついたり身割れしたりするのを防げます。釣ったばかりの興奮した魚は漁協のいけすで一日落ち着かせ、出荷の直前に一匹ずつ手作業で活けじめをし、本物の証である専用の表示を付けます。

味と食べ方:サバを刺身で

関あじ・関さばの身は光り輝くように美しく、脂がのっていながら引き締まって弾力があり、濃厚な味わいです。それを一番感じられるのはやはり刺身。サバは傷みやすく、日本ではしめさばにして食べることが多い魚ですが、関さばは生のまま刺身で食べられるサバとして知られています。 店によっては刺身のほか寿司などでも出しています。大分市報が挙げるように脂がのりながらも身が引き締まって歯ごたえがあるので、最初の一切れは醤油を控えめにして魚そのものの味を確かめてみてください。一般的なアジ・サバよりずっと高価なので、一皿を何人かで分けて食べ比べるのもおすすめです。

どこで食べる?注文のコツ

本場は大分市佐賀関一帯で、漁港の周辺に関あじ・関さばを出す食事処が集まっています。別府や大分市内の和食店、居酒屋でもメニューに載せる店が多く、温泉旅行の夕食に味わうのにぴったりです。 注文するときは「関あじ」「関さば」の表記を確かめましょう。本物は出荷時に専用の表示を付けて送り出されます。大きさやその日の水揚げで値段が変わり「時価」と書かれていることが多いので、注文前に値段を聞くと安心です。大分では刺身に特産のかぼすを搾って添えることもあるので、皿にのっていたら数滴たらして爽やかな香りとともに味わってみてください。

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関あじ・関さば:日本初の「ブランド魚」はなぜ特別なのか | TastyLog