豆知識
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熟したカラバオマンゴーと格子状に切った果肉 · 写真: Obsidian Soul / CC0 (Wikimedia Commons)

熟したカラバオマンゴーと格子状に切った果肉 · 写真: Obsidian Soul / CC0 (Wikimedia Commons)

フィリピン

フィリピンのマンゴーガイド:カラバオマンゴーの旬、選び方、酸っぱい青マンゴーまで

フィリピン旅行でマンゴーは欠かせない楽しみです。フィリピンを代表する品種カラバオマンゴーの特徴と旬、一年中マンゴーが出回るようになったわけ、熟したマンゴーの選び方、そして地元で人気の青マンゴーとエビの塩辛の組み合わせまでまとめました。

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フィリピンを代表するカラバオマンゴー

フィリピンでマンゴーといえば、たいていカラバオマンゴー(Carabao mango)を指します。海外ではフィリピンマンゴーやマニラマンゴーとも呼ばれる、フィリピンの代表品種です。熟すと皮が明るい黄色になって香りが強まり、果肉は濃い黄色で甘くやわらかく、とろけるような口当たりになります。赤みのある皮のマンゴーとは違い、細長く、皮全体が黄色く熟すのが特徴です。 よく「フィリピンの国果」と紹介されますが、これを公式に定めた法律はまだありません。国果に指定しようという法案が出されたことはあるものの、成立はしていません。それでもマンゴーがフィリピンを象徴する果物として広く受け入れられているのは確かです。市場やスーパーの果物売り場に黄色いマンゴーが山積みになっている光景は、フィリピン旅行でおなじみです。

旬はいつ?一年中マンゴーが出回る理由

カラバオマンゴーの主な実りの季節は、ふつう5月下旬から7月初めです。フィリピンの乾季の終わり、夏にあたり、マンゴーの産地として知られるギマラス島では5月にマンゴー祭り「マンガハン・フェスティバル(Manggahan Festival)」が開かれます。この時期に市場へ行けば、とれたての旬のマンゴーがいちばん豊富に並びます。 ところがフィリピンでは、旬でない時期にもマンゴーをよく見かけます。これにはフィリピンの園芸学者ラモン・バルバの功績が大きく関わっています。彼はマンゴーの木に硝酸カリウム溶液を散布して花を咲かせる方法を開発し、この研究は1974年にフィリピン作物学会の最優秀論文に選ばれました。かつてマンゴーは旬の時期にしか出回らない果物でしたが、この方法のおかげで季節外れにも花を咲かせ、一年に何度も収穫できるようになりました。バルバは2014年にフィリピン国家科学者に選ばれています。

熟したマンゴーの選び方と食べ方

カラバオマンゴーは完熟すると皮から緑色が抜けて明るい黄色になり、ヘタのあたりから甘い香りが強く漂います。選ぶときはまず色と香りを見て、手で軽く握ったときに少しやわらかいものを選びましょう。緑が残っていれば、常温で一、二日置くと熟していきます。やわらかすぎて黒い斑点が多いものや汁がにじんでいるものは避けたほうが無難です。 食べるときは、平たい種を避けて両側の果肉を縦に切り落とし、格子状に切り込みを入れて皮を裏返し、さいの目になった果肉を食べるのが一般的。宿に包丁がなければ、市場で切ってもらうよう頼んでもかまいません。フィリピンでは熟したマンゴーをそのまま食べるだけでなく、もち米のお菓子スマンに添えたり、シェイクにしたりもします。

青マンゴーとバゴオン:甘酸っぱくしょっぱい地元の味

フィリピンの人は熟す前の青いマンゴーも好んで食べます。青マンゴーはとても酸っぱくシャキシャキしていて、細長く切ってエビを発酵させた塩辛いペースト、バゴオン(bagoong)につけて食べるのが定番です。塩や酢、醤油につけることもあり、塩水に漬けてブロン・マンガ(burong mangga)というマンゴーの漬物にすることもあります。 酸味と塩気、そしてバゴオンの甘みとうま味が一度に押し寄せる組み合わせで、最初は不思議に感じても、一度はまると手が止まらないという人が多い味です。フィリピンの人が酸っぱい味を好むことを実感できるおやつでもあります。市場では皮をむいて食べやすく切った青マンゴーを袋やカップに入れ、バゴオンと一緒に売る屋台を見かけるので、熟したマンゴーと食べ比べてみるのもおもしろいでしょう。

マンゴー以外にも:市場で出会うフィリピンの果物

フィリピンの果物屋でマンゴーの次によく目にするのが、小さく緑色のカラマンシーです。直径2.5〜3.5cmほどの小さなライムのような酸っぱい実で、そのまま食べるより、果汁を搾って料理や飲み物に使います。砂糖を加えてレモネードのようにしたカラマンシージュースは、食堂や屋台で気軽に頼める飲み物です。 バナナも欠かせません。ハロハロやおやつに使われるサババナナは、生で食べるよりゆでたり揚げたりシロップで煮たりする料理用バナナです。果物は市場で重さか個数単位で値段を聞いて買えばよく、何種類か少しずつ買って宿で味見するのもいい方法。マンゴーの旬、5〜7月に旅するなら、まず市場の果物コーナーへ。この時期のマンゴーの味は、フィリピン旅行最大の喜びのひとつになるはずです。

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