豆知識
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小樽あんかけ焼そば · 写真: Tobosha / Public domain (Wikimedia Commons)

小樽あんかけ焼そば · 写真: Tobosha / Public domain (Wikimedia Commons)

日本小樽

小樽あんかけ焼そば:小樽で「焼そば」といえばソース味ではない理由

日本で焼そばといえばソースで炒めた麺を思い浮かべますが、小樽では香ばしく焼いた麺に魚介や野菜の入ったとろりとした餡をたっぷりかけた料理のこと。市内約80軒で食べられるという小樽のソウルフードの由来と食べ方をまとめました。

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小樽の「焼そば」は違う

日本の多くの地域で焼そばといえばウスターソース系のソースで炒めた麺です。ところが小樽の食堂や中華料理店で焼そばを頼むと、香ばしく焼いた麺の上に片栗粉でとろみをつけた「餡」をたっぷりかけた皿が出てきます。小樽で焼そばといえば、たいていこのあんかけ焼そばを指すそうです。 市内でこのメニューを出す店は約80軒といわれます。寿司やラーメンのように観光ガイドの一行目を飾る料理ではありませんが、小樽の人にとっては子どもの頃から食べてきた「地元の味」で、ソウルフードと呼ばれています。運河と寿司の間で見落としがちな、いちばん小樽らしいお昼ごはんの一つです。

戦後の中華料理店から始まった味

小樽あんかけ焼そばは、戦後に市内の中華料理店で生まれたとされています。時期は資料によって少し異なり、「戦後間もなく」という説明も「1950年代後半」という説明もあります。発祥の店も2013年に閉店した中華料理店だという話が多いものの、ほかの説もあり断定はできません。 広まった背景としては二つの話が伝わります。一つは街で買い物をしたあと家族そろって食べる外食メニューとして定着したこと、もう一つは長く寒い冬に体を温める料理として愛されたことです。とろりとした餡は冷めにくく、雪の小樽を歩いたあとに入って食べるのにぴったりです。

決まったレシピのない料理

面白いのは「これが小樽あんかけ焼そばだ」という明確な定義がないことです。共通点はよく焼いた麺とたっぷりの餡くらいで、あとは店ごとに違います。餡は醤油味が多く、見た目よりあっさりしているという評判がよく聞かれ、エビ、イカ、アサリなどの魚介に豚肉、キクラゲ、白菜などの野菜がたっぷり入ります。 麺も店によって違い、鉄板で押し焼きにした麺を使う店もあれば、カリッと揚げた麺を使う店もあります。どちらか選べる店もあります。量が多めなので何人かで分ける客もよく見かけます。同じ名前でも店ごとにかなり違う皿が出てくるので、何軒か食べ比べるのも小樽旅の楽しみです。

市民の親衛隊と全国の舞台

小樽の人がこの料理をどれほど大切にしているかは、市民団体からもわかります。2011年、あんかけ焼そばを全国に広めようと市民が「小樽あんかけ焼そば親衛隊」を結成しました。この団体はご当地グルメでまちおこしを競うB-1グランプリに2014年初出場し、来場者投票で9位に入賞、翌年にも再び出場しています。 こうした活動のおかげで、今では小樽あんかけ焼そばの名前を冠した加工食品も出ています。ただ、店で食べる味は焼きたての麺の香ばしさと熱々の餡が出会う瞬間にあるので、小樽に来たらぜひ店で味わってください。

食べ方とどこで食べるか

皿にからしが添えられていることが多く、半分ほど食べたところで餡に少し混ぜると味にアクセントが出ます。餡はとても熱いので、最初は端から取り分けて冷ましながら食べましょう。時間がたつと餡が麺に染みて、香ばしい部分としっとりした部分を一緒に楽しめます。 店を見つけやすいのは、小樽駅から運河方面へ下る途中にある中心部のアーケード商店街一帯です。老舗の中華料理店や食堂が集まっていて、観光客でにぎわう運河周辺から少し離れ、地元の人が通う雰囲気の中で食べられます。寿司や海鮮丼で一日を埋める前に、お昼の一食はあんかけ焼そばにしてみるのもおすすめです。

#小樽#あんかけ焼そば#ソウルフード#アーケード商店街#B級グルメ
小樽あんかけ焼そば:小樽で「焼そば」といえばソース味ではない理由 | TastyLog