豆知識
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函館の海鮮丼 · 写真: hasano_jp / CC BY 3.0 (Wikimedia Commons)

函館の海鮮丼 · 写真: hasano_jp / CC BY 3.0 (Wikimedia Commons)

日本函館

函館朝市と海鮮丼:駅前の立ち売りから始まった「市民の台所」の歩き方

函館駅を出るとすぐに広がる朝市は、函館旅行の最初の一食を担う場所です。戦後の駅前の野菜の立ち売りから始まった市場の歴史、海鮮丼の選び方、何時に行くべきか、ぼったくりを避けるコツまでまとめました。

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駅前の野菜の立ち売りから始まった市場

函館朝市の始まりは終戦直後の1945年です。近郊の農家が函館駅前で野菜を並べて売り始めたのが出発点でした。混乱した戦後には、本州の青森と函館を結ぶ青函連絡船で統制品の米まで持ち込まれ、一部は闇市とみなされたこともありました。 朝市は3度の移転を経て、1956年に現在の場所に落ち着きます。1960年代前半には約400店を擁し、「市民の台所」と呼ばれました。今も複数の組合や周辺の店を合わせて約280店が集まり、函館駅から歩いてすぐの巨大な食のエリアになっています。

何時に、何曜日に行くか

名前は「朝市」ですが、早朝だけ開いているわけではありません。店によって違いますが、おおむね朝6時頃から午後2時頃まで営業し、食堂の中には夜まで開いている店もあります。ただ、新鮮な魚介と活気ある雰囲気を楽しむなら朝早く行くのがいちばん。遅くなるほど人気メニューが売り切れたり、閉まる店が増えたりします。 定休日も確認しておきましょう。朝市には水曜日を定休日にしている店が多く、水曜は思ったより静かなことがあります。函館駅のすぐ隣なので、到着した日の朝や帰りの列車の前に立ち寄るのに便利です。大きな荷物は駅のコインロッカーに預けて行くと、狭い通路も歩きやすくなります。

海鮮丼の選び方

朝市の主役は海鮮丼です。市場の中には丼の店が集まる「どんぶり横丁」もあり、いくつもの店のメニューを見比べて選べます。ウニ、イクラ、ホタテ、カニ、イカなど北海道の魚介を2〜3種類組み合わせた丼が基本で、好きな具を選んでのせられる店もあります。 選ぶときは、食材ごとに旬が違うことを覚えておきましょう。ウニのように季節で値段や質が大きく変わる食材は「時価」と表示されることが多いので、注文前に金額を必ず確認するのがおすすめです。初めてならイクラやイカなど函館らしい食材の組み合わせを選ぶと失敗が少ないです。丼には味噌汁が付くのが一般的です。

カニ、乾物、お土産の買い物

朝市の通路を歩くと、ゆでた毛ガニやズワイガニ、タラバガニが店先に山のように積まれているのが目に入ります。カニはその場で食べやすくさばいてくれる店もあれば、国内発送を受け付ける店も多くあります。ただし海外へ持ち帰る場合は、帰国先の国の持ち込み規定を事前に確認しましょう。 スルメ、昆布、鮭の加工品などの乾物は軽くて日持ちするので、お土産として人気です。市場には2003年から、生けすのイカを自分で釣って刺身で味わえる体験コーナーもでき、子ども連れの家族旅行に特に人気です。北海道産のメロンなどの果物も季節によって店先を彩ります。

気持ちよく楽しむ朝市のマナー

朝市では店先で客を呼び込む光景がよく見られます。興味がなければ笑顔で首を振れば大丈夫ですし、値札のない商品は買う前に値段を聞くのがおすすめです。カニのような高価な商品は重さと値段を確かめ、何軒か見て回ってから決めても遅くありません。 商品をむやみに触ったり、写真を撮る前にひと声かけたりするのがマナーです。朝市は今も地元の人が買い物をする生活の場だからです。狭い通路では大きなリュックを前に抱えると、ほかの客とぶつかりにくくなります。海鮮丼でおなかを満たしたら、市場近くの海沿いを歩いて函館港の朝の風景を楽しんでください。

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