歴史
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笹の葉形の笹かまぼこ · 写真: SEKIUCHI / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

笹の葉形の笹かまぼこ · 写真: SEKIUCHI / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

日本仙台

笹かまぼこ:ヒラメの大漁から生まれた笹の葉形のかまぼこ、伊達家の家紋に由来する名前

こんがり焼けた笹の葉形のかまぼこ、笹かまぼこは仙台と宮城を代表するおみやげです。明治時代のヒラメの大漁から始まった歩み、伊達家の家紋にちなんだ名前、おいしい食べ方と手焼き体験までまとめました。

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笹かまぼことはどんな食べ物か

笹かまぼこ、略して笹かまは、白身魚のすり身に塩などを混ぜて練り、笹の葉の形に整えて焼いたかまぼこです。表面はこんがりときつね色に焼け、中はふっくらとして歯切れのよい食感が特徴です。 原料にはキチジなどの白身魚が使われ、味付けには鰹節、みりん、酒、砂糖、卵白などが加えられます。揚げたさつま揚げなどとは違い、焼くだけなので魚本来の淡いうま味とほのかな焼き香が生きています。チーズやネギ、貝などを加えたものもあります。仙台駅や宮城県各地のおみやげ店に必ずある定番の贈り物で、日本人にとって「仙台みやげ」と言えば牛タンと並んで真っ先に思い浮かぶものの一つです。

ヒラメの大漁から始まった

笹かまぼこの始まりは明治時代にさかのぼります。当時、仙台周辺の地引網では魚がとれすぎて、かえって持て余していたといいます。とれた魚を遠くへ運ぶ手段も、冷やして保存する方法もなかったからです。 とくに1902〜1903年ごろ、閖上から金華山にかけての海でヒラメが大漁になると、魚屋が余ったヒラメでかまぼこを作ったのが笹かまぼこの起源とされています。初めのころのかまぼこは、タラやグチで作ったもののように腰が弱いのが難点だったといいます。そこで鮮度のよい材料を選び、味付けを工夫して、木の葉の形に整えて竹串に刺して焼く製法が定着し、こうして焼くことで日持ちもよくなりました。余った魚を無駄にしまいという工夫が、地域の名物を生んだわけです。

伊達家の家紋にちなんだ名前

初めのころ、このかまぼこの名前は決まっていませんでした。木の葉の形なので「木の葉かまぼこ」、手のひらのようだから「手のひらかまぼこ」、舌のようだから「べろかまぼこ」など、まちまちに呼ばれていたといいます。 名前が定着したのは、1935年創業のあるかまぼこ店が「仙台名物・笹かまぼこ」として売り出してからです。この名前は、仙台藩を治めた伊達家の家紋「竹に雀」に描かれた笹にちなんだものです。仙台の人々になじみ深い伊達家のシンボルを名前に込めたことで、仙台らしい名物として根づいたと言えるでしょう。名前そのものに仙台の歴史が込められているわけです。

商標になった「笹かま」と7月7日

面白いことに、略称の「笹かま」は登録商標です。この名前を使えるのは、宮城県蒲鉾組合連合会に加入するメーカーと、東京に本社を置く大手かまぼこ会社一社だけです。その会社が1967年に笹かまの販売を始め、仙台のかまぼこ業者もこの名前を使えるよう交渉が行われて、今の形になったといいます。 2013年には7月7日が「笹かまの日」に制定されました。七夕が「笹の節句」とも呼ばれることにちなんでいます。仙台は8月の仙台七夕まつりでも有名なので、笹飾りが街を彩る七夕と笹の葉形のかまぼこが自然につながるわけです。夏に仙台を訪れるなら、七夕飾りとあわせて笹かまを味わうのもいいでしょう。

おいしい食べ方と手焼き体験

笹かまぼこは袋から出してそのまま食べてもおいしいですが、オーブントースターやフライパンで軽く温めると表面が再びパリッとして焼き香がよみがえります。醤油とわさび、あるいはマヨネーズを少しつけて、ビールや地酒のつまみにする人も多くいます。半分に割ってチーズやきゅうりを挟むのも手軽な楽しみ方です。 仙台や松島などには、竹串に刺した笹かまの生地を自分で火にかけて焼く手焼き体験ができる店もあります。焼きたての笹かまは包装されたものとはまた違うふんわり感があり、旅のよい思い出になります。おみやげに買うときは保存方法と賞味期限を必ず確かめましょう。要冷蔵の商品が多く、魚肉加工品は国によって持ち込みの規則が違うので、海外へ持ち帰る場合は自国の検疫ルールを事前に確認しておくと安心です。

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